必要なデータの取得

Oracle Discoverer Tutorial


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レッスン2に必要な時間は、約30分です。


レッスン2の概要

レッスン2では、まず「ワークブック ウィザード」で作成する新しいワークブックで使用されるデフォルトのレイアウトを選択します。 新しいワークブックの作成後、テーブルワークシート上にアイテムおよびページアイテムを配置します。 テーブルワークシートをクロス集計ワークシートとして複製し、条件およびパラメータを作成してワークシート内のデータを絞り込みます。 最後に、新規アイテムを新しいワークシートに追加します。

 

ワークシートのデフォルトレイアウトの選択

新しいワークブックを作成する前に、データをワークブック上にどのように表示するかを指定できます。 たとえば、フォントサイズ、背景色および文字位置を選択できます。 ここでの選択は、すべての新規ワークブックでのデフォルトの設定になります。 デフォルトの設定は後で変更できます。 ただしこの設定は、設定以降に作成するワークブックにのみ有効です。 デフォルトの設定によって、作成済みのワークブックのレイアウトや、他のユーザーが作成したワークブックのレイアウトが変更されることはありません。

  1. Discovererを起動し、ビデオ店データベースに接続します。操作方法のヒントはここをクリック
  2. データベースから必要なデータを取得する方法について手順を追って説明する「ワークブック ウィザード」が表示されます。 ここでは「取消し」ボタンをクリックしてください。「ワークブック ウィザード」が閉じます。
  3. Discovererウィンドウの一番上のメニューバーから、「ツール」 → 「オプション」を選択します。 「オプション」ダイアログが、「一般」タブがアクティブの状態で表示されます。 「オプション」ダイアログを使用して、Discovererで使用するデフォルトの設定を選択します。 オプションで、業務環境に合わせてDiscovererをカスタマイズできます。
  4. 「デフォルト書式」タブをクリックします。


  5. 選択されていない場合には、「データ書式」をクリックしてから、「変更...」ボタンをクリックします。 「データ書式」ダイアログが表示されます。このダイアログを使用して、新しいワークシート内のデータのフォントスタイルを選択します。


  6. 「データ書式」ダイアログの右側には、現在のフォント設定の例が表示されます。 「データ書式」ダイアログの左側にある、「B」ボタンをクリックし、テキスト例が太字にかわることを確認します。 テキストの特性を変更するたびに、例が変わります。 フォント設定のいくつかを変更し、例がどのように変化するかを確認してください。 「サイズ」ドロップダウンリストからフォントサイズを選択し、「色」グループボックスからテキストおよび背景色を選択し、「位置」で垂直方向の文字位置を選択します。

      注意: 水平方向の位置は、会社のDiscoverer管理者によって、データのタイプごとに設定されているのが一般的です。 たとえば、数字は右揃えになります。

  7. 完了したら、「OK」をクリックします。「データ書式」ダイアログが閉じます。
  8. 必要に応じて、ヘディングおよび総計のデフォルト書式も変更してください。 「ヘディング書式」は行ヘディングおよび列ヘディングに影響を与え、「総計の書式」は総計の表示方法に影響を与えます。 たとえば、利益および売上の総合計を強調する場合には、総計の書式を太字にし、データの書式よりも大きなサイズにします。
  9. 「OK」をクリックし、「デフォルト書式」ダイアログを閉じます。

    問題: 自分が選択したレイアウトオプションは、他の人が作成したワークブックを自分のコンピュータ上で開いた場合も、そのワークブックに影響しますか? 解答

    注意: ワークブックのレイアウトは「ワークシートの編集」ダイアログの「書式設定」タブを使用して後から変更できます。 たとえば、通貨の書式を変更できます。

 

新しいワークブックの作成

ここでは、チュートリアル ワークブック「Vidst4ja.dis」を見ながら、独自のワークブックを作成します。

必要なデータを取得するには、「ワークブック ウィザード」を使用して新しいワークブックを作成する必要があります。 「ワークブック ウィザード」で、ビデオ店データベースからアイテムを選択します。 取得されるデータは、選択したアイテムによって決まります。 また、データベースから取得したデータの表示方法も決定する必要があります。

  1. Discovererメニューから「ファイル」 → 「新規作成」を選択します。「ワークブック ウィザード」が表示されます。

  2. 「ワークブック ウィザード」で、データベースから取得したデータの表示方法を選択します。 Discovererでは、データの表示方法として次の4つの選択肢があります。
  3. データを表示する最も単純な方法はテーブルです。 テーブルでは、データを列ヘディングとして表示します。 「テーブル」をクリックし、「次へ」ボタンをクリックします。

  4. 「ワークブック ウィザード」の次ページで、データベースからアイテムを選択します。 アイテムを選択することにより、テーブル内に表示して分析するデータを決定します。 「ワークブック ウィザード」の左側の、「使用可能」の下の矢印をクリックします。 ドロップダウンリストから「Video Store Tutorial」を選択します。 ドロップダウンリストには、Discoverer管理者が編成した、会社のデータベースの別の部分が表示されます。 これらはビジネスエリアと呼ばれます。

    ビジネスエリアには、各分野に固有のデータが含まれています。 たとえば、「買掛金ビジネスエリア」、「販売ビジネスエリア」および「オペレーションビジネスエリア」です。 Discoverer管理者は、全社のビジネスエリアを作成し、各ビジネスエリアに対するアクセス権限やその他の権限を付与します。

  5. 「使用可能」グループボックスで、「Video Analysis Information」の隣の「+」をクリックします。 「+」「-」に変わり、「Video Analysis Information」が拡張され、ビデオ店データベースから取得可能なすべてのアイテムが表示されます。 たとえば、リスト内の最初のアイテム「Department」には、ビデオ店の部門に関するデータが含まれています。
  6. 「Region」をクリックし、「選択済み」グループボックスまで移動します。

    アイテムを移動するには、「選択済み」グループボックスまでドラッグアンドドロップするか、 左矢印ボタンおよび右矢印ボタンを使用します。

      注意: 「Region」アイテムの隣の「+」をクリックすると、「Central」、「East」および「West」という3つの地域があることがわかります。 必要であれば、1つのアイテムのみをドラッグアンドドロップすることも、2つのアイテムを同時にドラッグアンドドロップすることもできます。 また、すべての地域が必要な場合は、「Region」という語句全体をドラッグアンドドロップすることにより、3つの地域のすべてを「選択済み」グループボックスに移動できます。

  7. 「使用可能」グループボックスで、「Profit」アイテムの隣の「+」をクリックして「Profit」を拡張し、追加アイテムのリストを表示します。
  8. 「Department」および「Calendar Year」「選択済み」グループボックスに追加します。
  9. 「Profit」「選択済み」グループボックスに追加します。

    Discovererでは、売上、コストおよび利益などの数値データについては、集計値またはディテール値を選択できます。 たとえば、特定地域の総利益を知りたい場合は「SUM」を選択します。 同じ地域の平均利益を知りたい場合は「AVG」を選択します。

    ここまでで、次のアイテムが「選択済み」グループボックスにある必要があります。

    Department

    Region

    Calendar Year

    Profit SUM

    問題: 「Profit」を選択すると、SUM、COUNT、MAX、MIN、AVGまたはDetailのうち、どの集計が移動しましたか? 解答

  10. 「次へ」をクリックして「テーブルレイアウト」ページを表示します。

    「Department」が「ページ アイテム」エリアに表示されます。「Region」、「Calendar Year」および「Profit SUM」は、ワークシートのその他の場所に表示されます。

  11. アイテムの順序を変更するには、「Calendar Year」アイテムをクリックし、「Region」アイテムの左側までドラッグします。 列の間の黒い線は、アイテムがどこに移動されるかを示します。

  12. 「次へ」をクリックして「書式設定」ページを表示します。ここではデフォルトの書式設定を使用するので特に設定は行ないません。

  13. 「次へ」をクリックして「条件」ページを表示します。

  14. 「Department is Video Rental or Video Sale」の隣のチェックボックスをクリックします。 これによりVideo RentalおよびVideo Sale部門のデータに制限できます。
  15. 「完了」ボタンをクリックします。「ワークシート1」という新規ワークシートが表示されます。 「ワークシート1」には、選択したアイテムのデータが含まれています。 列ヘッダーは、「ワークブック ウィザード」で選択したアイテムと一致します。


 

ワークブックの保存

Discovererはワークブックを会社のデータベースに保存します。 データベースにワークブックを保存するための権限をDiscoverer管理者から取得してください。 次の手順を実行してもワークブックを保存できない場合には、Discoverer管理者がこの権限を付与していない可能性があります。 作業を保存できない場合は、このレッスンの間、ビデオ店データベースに接続したままにしてください。 接続したままにするかどうかを確認する警告がときどき表示されます。その場合は「はい」をクリックしてください。

  1. Discovererメニューバーから「ファイル」 → 「名前を付けて保存」を選択します。 「データベースにワークブックを保存する」ダイアログが表示されます。


  2. 「新しい名前:」というラベルの下のテキストフィールドに、たとえば「My First Workbook」など、ワークブックの名前を入力します。
  3. 「保存」ボタンをクリックします。

    問題: ワークブックの名前はワークブック上のどこに表示されますか? 解答

 

ワークシートの扱い

データベースから取得したデータには、情報の列が含まれています。 行は適切に編成されていないため、このままでは分析に利用できません。 レッスン3では、Discovererの最も有効な機能であるデータ分析ツールの使用方法を学習します。 分析用にデータを編成した後で、テーブルにアイテムを追加します。

データを編成する方法の1つに、ページ アイテムの作成があります。 たとえば、「ワークシート1」に含まれるデータが、ビデオ・レンタルおよびビデオ販売の2つの部門のデータであるとします。 ページ アイテムを使用すると、部門別のページとしてデータを編成することができます。

部門別ではなく地域別のデータが必要だとします。 その場合、「Region」を「ページ アイテム」エリアへ移動して地域別のページを作成します。

  1. メニューから「シート」 → 「ワークシートの編集」を選択します。「ワークシートの編集」ダイアログが表示されます。 「ワークシートの編集」ダイアログは「ワークブック ウィザード」に似ています。 Discovererでは、必要なデータの取得、データの分析および結果を他のユーザーと共有する方法が提供されています。 「ワークブック ウィザード」で初期データの選択が完了している場合は、「ワークシートの編集」ダイアログを使用します。
  2. 「テーブルレイアウト」タブをクリックします。 「テーブルレイアウト」タブを使用して、ページアイテムを作成し、ワークシート上の列の位置を変更します。 「テーブルレイアウト」タブはデータを再編成するのみで、データ自体には影響を与えません。


    「ページアイテムの表示」の隣のチェックマークを確認してください。 このチェックボックスを使用すると、ページアイテムを作成できます。 この例では、このボックスはチェック済みのため、「ページ アイテム」テキストフィールドに「Department」アイテムが表示されています。

  3. 「Region」をクリックし、「Department」の隣の「ページ アイテム」テキストフィールドまでドラッグします。
  4. 「Department」アイテムをクリックし、テーブルの本体までドラッグします。 アイテムの新しい位置を示す黒い線が表示されます。 「Department」アイテムをドラッグアンドドロップすることにより、「Calendar Year」アイテムと「Profit SUM」アイテムの間に位置を変更できます。


  5. 「OK」をクリックします。地域別に再編成されたワークシートが表示されます。 「ページ アイテム: Region」が「ワークブック」ウィンドウの最上部に表示されます。 「Department」アイテムが「Year」と「Profit SUM」列の間に表示されます。 どの地域のデータを表示するか選択できます。「Region」をクリックし、ドロップダウンリストから地域を選択します。 データがどのように変化するか注意してください。

  6. 作業結果を保存します。ヒント

 

テーブルレイアウトからクロス集計レイアウトへの変更

分析用にデータを編成するもう1つの方法として、クロス集計としてテーブルを複製する方法があります。 クロス集計では2つのデータのセットを関連付け、関連項目を3つ目のデータとして表示します。 たとえば、ビデオ店での集計の代表的なものとして、各地域の年間利益を部門別の編成で表示します。 これには、3つのデータ・セットが含まれています。 テーブルをクロス集計として複製することにより、次のように地域ごとの利益の小計を計算できます。


前述のスクリーンショットには、新しいデータがあります。これはそれぞれの地域の年ごとの利益の小計です。 地域は行ヘディングとして左側に表示されています。 クロス集計には、列の集計の他に行の集計もあります。

  1. メニューから「シート」 → 「クロス集計として複製」を選択します。

    クロス集計の行を定義する必要があることを知らせる警告が表示されます。 クロス集計の行は横軸のアイテムです。「OK」をクリックします。

  2. 「ワークシートの編集」ダイアログが再度表示され、「クロス集計レイアウト」タブが開きます。

    次の「クロス集計レイアウト」のスクリーンショットでは、左側に横軸アイテムがありません。 「Calendar Year」、「Department」および「データ ポイント:Profit SUM」の3つのアイテムはすべて上軸に表示されます。



    「クロス集計レイアウト」タブは、すでに学習した「テーブルレイアウト」タブとよく似ています。

    列ヘディングである「Department」および「データ ポイント:Profit SUM」と呼ばれる新しいヘディングが、それぞれ単体で表示されます。 「Calendar Year」、「Department」および「データ ポイント」は、他のアイテムの上部に表示されるため、上軸アイテムと呼ばれます。 クロス集計を作成する場合、どの列ヘディングを上軸アイテムおよび横軸アイテムにするか決める必要があります。 「ワークシートの編集」ダイアログを使用すると、いつでも軸アイテムを再配置できます。

  3. 「Region」アイテムを「ページ アイテム」から横軸エリアにドラッグします。

  4. 「Department」アイテムを「ページ アイテム」エリアにドラッグします。

  5. 「OK」をクリックします。軸アイテムについてよく分からない場合は、新しいワークシートを参照してください。 クロス集計の横軸アイテムは「Region」になっています。 また、「Calendar Year」は上軸アイテムになっています。

  6. 作成したクロス集計ワークシートの名前を変更するには、ワークシートの一番下の「ワークシート2」というラベルのタブをダブルクリックします。

  7. 新しい名前を入力し、「OK」をクリックします。

 

条件によるデータのフィルタ処理

他のビデオ店よりも多くの利益をあげている店があります。 一部の店の利益が他の店よりも大きいのは、どのような要因によるのでしょうか。 非常に大きいデータベースからデータを取得すると、大量のデータが取り出され、質問に対する回答を見つけるのが難しいことがあります。 最高の利益をあげている店のみを分析する場合、どのようにしたらデータベースから取り出すデータ量を削減できるでしょうか。

Discovererには、データベースから取り出すデータの量を削減するための、条件と呼ばれるツールがあります。 条件は、特定の情報を除外するようにデータをフィルタ処理し、データをより扱いやすいものにします。 たとえば、最も利益の多い店を分析する場合には、「利益が5万ドルを超えるものを表示する」という条件を設定します。

 

  1. テーブル形式のワークシートに戻るには、ワークブックの一番下の、「ワークシート1」タブをクリックします。

  2. メニューから「ツール」 → 「条件」を選択します。 「ワークシートの編集」ダイアログが表示され、「条件」タブが開きます。


  3. すでに2の条件が存在していることに注意してください。 これは、会社のDiscoverer管理者が作成したものです。 条件の中には、チェックマークが付いているものと、付いていないものがあります。 チェックマークの付いた条件は、そのワークシートでアクティブに、つまり有効になっていることを意味します。
  4. ワークシートが取り扱う部門を制限するよう、「Department is Video Rental or Video Sale」の隣のチェックボックスをチェックします。
  5. 次に新しい条件を作成します。「新規作成」をクリックします。 利益が5万ドルを超えるという基準でデータを限定する新しい条件を作成します。


  6. 「名前の自動生成」が選択されていない場合、このチェックボックスをクリックしてください。 Discovererが自動的に条件の名前を付けます。
  7. 「条件の説明を指定」の下のテキストフィールドに、「利益が5万を超える」と入力します。 この記述は「条件」タブ内に表示されます。 名前がわかりにくい場合でも、この記述により、他のユーザーが条件の目的を理解できます。
  8. 「式」グループボックスを見てください。ここに条件の計算式を作成します。 Discovererは、計算式と一致するデータをすべて表示し、計算式と一致しないデータはすべて無視します。 この例では、Discovererは5万を超える利益のある部門についてのデータをすべて表示し、その他すべてのデータを無視する条件を作成します。 一番左側のドロップダウンリストから、「Video Analysis Information.Profit SUM」を選択します。 中央のドロップダウンリストから、「より大きい」という意味の記号「>」を選択します。 一番右側のテキストフィールドには、「50000」と入力します。
  9. 「OK」をクリックします。「条件」タブに戻ります。

  10. 「Profit SUM > 50000」という新しい条件の名前を確認してください。 この条件の名前はDiscovererが自動生成したものです。 その下に、設定した「利益が5万を超える」という説明が表示されます。 名前の隣のチェックマークは、新しい条件がオンになっていることを意味します。 条件をオフにする場合は、チェックボックスのチェックを外します。
  11. 「OK」をクリックします。 Discovererは、データベースに新しい問合せを送信し、新しい結果をワークシート上に表示します。 今回はデータ量が減っていることに注意してください。利益が5万を超える部門のみが表示されます。

    このように、「Central」地域ではビデオ販売(Video Sale)部門のみが5万ドル以上の利益をあげたことがわかります。

    注意: データをハイライトするその他の方法として、例外を使用できます。 例外では、ワークシートのデータを制限せず、指定した数字にマッチした値のみが強調表示されます。 例外の使用に関する詳細は、『Discoverer 4i Plus ユーザーガイド』を参照してください。

  12. ワークシートの作業を終了する際に、「Profit SUM > 50000」の条件を必ずオフにしてください。 メニューから「ツール」 → 「条件」を選択し、「Profit SUM > 50000」の条件のチェックボックスのチェックを外します。

 

他のユーザー用のパラメータの作成

ワークブックを開いて2000年に関するデータを見る場合や、ときには1999年に関するデータを見る場合があります。 あるいは、このワークブックを他のユーザーと共有する場合に、そのユーザーがどの年を見るのかわからないことがあります。 Discovererは、ワークブックを開く際にユーザー自身や他のユーザーが条件を選択できる、パラメータというツールも提供しています。

ここではどの年のデータを表示するかを選択する、新しいパラメータを作成します。 ユーザー自身または他のユーザーがこのワークブックを開くたびに、Discovererはどの年を見たいのかを選択するよう要求します。

  1. 「Profit SUM > 50000」の条件がオフになっていることを確認してください。(前述のタスクのステップ12を参照してください)

  2. メニューから「ツール」 → 「パラメータ」を選択します。 「ワークシートの編集」ダイアログが表示され、「パラメータ」タブが開きます。 「パラメータ」タブには、このワークブックに存在するすべてのパラメータがリストされています。 パラメータの隣のチェックマークは、パラメータがオンになっていることを意味します。


  3. 「新規作成」をクリックして新しいパラメータを作成します。 「新規パラメータ」ダイアログが表示されます。


  4. 「パラメータの名前を指定してください」の下のテキストフィールドに、「年を選択」と入力します。
  5. 「パラメータを使用するアイテムを指定してください。」の下のドロップダウンリストから、「Video Analysis Information. Calendar Year」を選択します。
  6. 「ユーザーに表示するプロンプト」の下のテキストフィールドに、「年を選択してください。」と入力します。 このワークブックを開くたびに、ユーザー自身や他のユーザーにこのプロンプトが表示されます。
  7. 「ユーザーに表示する説明」の下のテキストフィールドに、「ワークブック内の年を絞り込みます。」と入力します。 このワークブックを開くたびに、ユーザー自身や他のユーザーにこの説明が表示されます。 プロンプトまたは名前がわかりにくくても、この記述により、他のユーザーはパラメータの目的を理解できます。
  8. 「このパラメータに指定するデフォルト値」という説明の下には「2000」を入力します。 このワークブックを開くたびに、ユーザーが年を選択する場合のデフォルトの選択肢は「2000」になります。
  9. 「ユーザーによる複数の値の選択を許可」の隣のボックスにチェックマークを付けます。 ユーザー自身または他のユーザーが1999年および2000年の両方のデータを見たい場合、このチェックボックスをチェックすることにより、同時に複数の年を選択できます。
  10. 「すべてのワークシートでひとつの値を使用」はデフォルト値を選択したままにします。パラメータはワークブックのすべてのワークシートに適用されます。
  11. 「条件の作成」オプションもデフォルト値を選択したままにします。 新規条件が作成され、このパラメータをオンおよびオフできるようになります。
  12. 「OK」をクリックします。「パラメータ」ダイアログに戻ります。

  13. チェックマークの付いた、「年を選択」という新しいパラメータが表示されます。 一番下にある「説明」ボックスを見てください。 設定した「ワークブック内の年を絞り込みます。」という説明も表示されています。
  14. 「OK」をクリックします。「パラメータ値の編集」ダイアログが表示され、年を選択するようユーザーに要求します。

  15. ドロップダウンメニューのデフォルト値「2000」を受け入れ、「OK」をクリックします。 Discovererはデータベースに新しい問合せを送信し、ワークシートを表示します。 2000年のデータのみがワークシートに表示されます。

    ワークシートには「2000」年のデータのみ表示されることに注意してください。 ワークシートは「Region」ページアイテムを使用して「Central」地域のデータに制限されていることにも注意してください。
    パラメータを作成した際「条件の作成」オプションをチェックしたため、このパラメータの値を「条件」ダイアログを使用してオン/オフできます。 この値をオフにするには、メニューから「ツール」 → 「条件」を選択し、「Calendar Year = :年を選択」の条件のチェックを外してください。

問題: 条件とパラメータの違いを説明してください。 解答

問題: 条件はどのようにオンおよびオフにしますか? 解答

ワークシートへのアイテムの追加

分析用にデータの編成作業を始めた際、テーブルに追加の情報が必要であることがわかりました。各地域の「Profit」(利益)はわかりますが、さらに「Sales」(売上げ)も参照できるようにする必要があります。

  1. ワークブックの一番下の、「ワークシート1」タブをクリックして、テーブル形式のワークシートに戻ります。

  2. メニューから「ワークシート」 → 「ワークシートの編集」を選択します。 「ワークシートの編集」ダイアログが再度表示されます。
  3. 「アイテムの選択」タブをクリックします。 「使用可能」グループボックスと「選択済み」グループボックスが再度表示されます。 「Video Analysis Information」の隣の「+」をクリックして拡張し、追加するアイテムのリストを表示します。 アイテムのリストから「選択済み」グループボックスまで「Sales SUM」を移動します。
  4. 「テーブルレイアウト」タブをクリックします。 アイテムをドラッグアンドドロップして次に示す順番で並べます。 Calendar Year、 Department、Profit SUM、Sales SUM
  5. 「OK」をクリックします。

    ワークシートには「Sales SUM」という新しいアイテムが含まれます。 これにより、売上げと利益の数字にどのような関係があるかを分析できます。


レッスン2のまとめ

レッスン2では、データベースから必要なデータを取得し、データの表示方法を選択しました。 デフォルトのレイアウトを設定することにより、作成するすべての新規ワークブックをカスタマイズする方法を学びました。 デフォルトのレイアウトは、他のユーザーが作成したワークブックや、デフォルトの変更前に作成したワークブックには影響を与えません。 デフォルトの変更後に作成した新しいワークブックにのみ有効です。

新しいワークブックの作成には、「ワークブック ウィザード」を使用し、ワークシートに含めるアイテムを選択しました。 その後「ワークブック ウィザード」に戻り、ワークシートにアイテムを追加しました。 「ワークブック ウィザード」を使用すると、ワークシートのアイテムをいつでも追加または削除できます。 データベースにワークブックを保存した後、分析作業を簡単にするために、アイテムをページアイテムおよび軸アイテムとして配置しました。 次に、ワークシート中のデータを絞り込んで扱いやすくするために条件を作成しました。 また、ワークブックを開いたときに条件を選択できるパラメータも作成しました。

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解答および定義

自分が設定したレイアウトオプションは、他の人が作成したワークブックを自分のコンピュータ上で開いた場合も、そのワークブックに影響を与えますか?

いいえ、レイアウトオプションは、オプションの設定後に作成したワークブックにしか影響を与えません。 変更したレイアウトオプションは、以後に作成する新しくワークブックにのみ有効です。 古いワークブックや、他のユーザーが作成したワークブックには、作成された時点で設定されていたレイアウトオプションがそのまま適用されます。

 

SUM、COUNT、MAX、MIN、AVGまたはDetailのうち、どの集計が移動しましたか?

SUMです。 この例では、Dscovererは集計のデフォルトとしてSUMを適用しています。 デフォルトとして使用する集計の種類は、Discoverer管理者が決定します。

 

ワークブックの名前はワークブック上のどこに表示されますか?

ワークブックの名前は、ワークブックの一番上に、大カッコで囲まれて表示されます。 たとえば、[vidst4ja.dis]です。

 

条件とパラメータの違いを説明してください。

条件は、ワークブックを開くたびに、同じ方法でデータを絞り込みます。 パラメータを使用すると、ワークブックを開く際に使用する条件を選択できます。

 

条件はどのようにオンおよびオフにしますか?

「ツール」メニューから「条件」を選択します。 「条件」ダイアログで、既存の条件のリストが表示されます。 名前の隣のチェックマークは、条件がオンになっていることを示します。 チェックマークを外すと、条件はオフになります。

 

アイテム: アイテムとは、データベース内の特定データの集まりを表す名前です。 たとえば、データベース内のすべての部門を表示する場合は、「Department」アイテムを選択します。 ワークシート内では、アイテムは列ヘディングおよび行ヘディングとして表示されます。


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