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他者との結果の共有 |
Oracle Discoverer Tutorial
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レッスン4に必要な時間は、約30分です。
レッスン4の概要
必要なデータを取得して分析することで、ビジネス上の最終意思決定に達するか、あるいは他者を納得させるデータを得ることができます。 当然のことながら、結果を他者と共有し、仕事の成果を理解してもらうこともできます。 Discoverer では、他者と結果を共有する様々なオプションを提供します。 ウィザードやメニューバーを使用すると、ワークシートを印刷したり、Microsoft ExcelやHTMLなど、一般的なアプリケーション形式でワークシートをエクスポートできます。 また、Discovererワークシートを、社内の他のDiscovererユーザーと共有することもできます。
レッスン4では、データベースからサンプルのワークブック「vidst4ja.dis」を開き、4通りの方法を使用して、これを他者と共有します。
- 「印刷ウィザード」を使用して、印刷オプションを選択し、ワークシートを印刷します。
- 「エクスポート ウィザード」を使用して、Excelスプレッドシートにワークシートをエクスポートします。
- HTMLにワークシートをエクスポートして、 Webブラウザで結果を表示します。
- Discovererワークシートを社内の他のDiscovererユーザーと共有します。
ワークシートの印刷
ワークシートの印刷には、Discovererの「印刷ウィザード」を使用すると簡単に行えます。「印刷ウィザード」では一般的なアプリケーションの標準的な「印刷」ダイアログよりも、印刷に対するユーザーの制御機能が強化されています。
- データベースに接続し、 ワークブック「vidst4ja.dis」を開きます。ヒント
- 「ページ アイテム」エリアから「Year:2000」を選択します。
- Discovererのメニューから「ファイル」 → 「印刷」を選択します。「印刷ウィザード」が表示されます。
- 「印刷ウィザード」の最初のページでは、現行ワークシートのみを印刷するか、ワークブック内のすべてのワークシートを印刷するかを選択できます。この場合、現行のワークシートのみを印刷するので、「現行ワークシート」を選択します。
- 「印刷する範囲を指定してください。」では、デフォルトで「テーブル/クロス集計のみ」が選択されています。ワークブックの中にグラフを作成していた場合は、「グラフとテーブル/クロス集計の両方」および「グラフのみ」のオプションを選択できます。
- 「次へ」をクリックし、「印刷ウィザード」の次のページに進みます。
「印刷ウィザード」の2ページ目では、印刷処理の監視方法を指定します。会社のデータベース内の最新データが印刷されるように、Discovererはワークシートに関する問合せをデータベースに送信します。「監視」をクリックすると、解決すべき問題が発生した時に通知されます。 たとえば、問合せに長時間かかる場合は、継続するかどうかを確認するメッセージが表示されます。
「印刷処理を監視しますか?」において「監視」オプションを選択します。
- ワークシートにパラメータが含まれている場合は、パラメータを選択するように指示があります。その場合は、使用するパラメータを選択します。
- 「完了」をクリックします。標準の「印刷」ダイアログが表示されます。
- 「プリンタ名」ドロップダウンリストから、使用するプリンタを選択します。 「OK」をクリックします。「印刷ウィザード」は、画面上に現在表示されているワークシートのみを印刷するものであって、ページアイテムのすべての組合せを印刷するわけではありません。
Microsoft Excelスプレッドシート形式でのデータのエクスポート
結果を共有するユーザーの中には、Discovererを使用していないユーザーもいます。また、結果をMicrosoft Excelスプレッドシートなど、他の形式で使用したいと思うユーザーもいます。
Discovererではワークシートをエクスポートし、一般的なアプリケーション形式の中から適切なものを選択することができます。 ここでは、「エクスポートウィザード」を使用してMicrosoft Excel形式のファイルをエクスポートしてみましょう。
- ワークブック「vidst4ja.dis」を開きます。ヒント
- Discovererメニューから「ファイル」 → 「エクスポート」を選択します。「エクスポートウィザード」が表示されます。
- 「エクスポートウィザード」の最初のページでは、現行ワークシートのみをエクスポートするか、ワークブック内のすべてのワークシートをエクスポートするかを選択できます。「現行ワークシート」を選択します。
- 「エクスポートする範囲を指定してください。」では、「テーブル/クロス集計のみ」を選択します。
- 「次へ」をクリックし、「エクスポートウィザード」の次のページに進みます。
- 「エクスポートウィザード」の2ページ目では、エクスポートするファイルの形式および保存場所を指定します。「エクスポート形式を選択してください」の下の下矢印をクリックします。ドロップダウンリストから「Microsoft Excelワークブック(*.xls)」を選択します。テキスト(*.txt)、CSV (*.csv)、書式化されたテキスト(*.prn)など、その他の形式にもエクスポートできます。
- 「ファイルの保存場所を指定してください」の下のテキストフィールドにある、ファイルの名前に注目してください。3文字のファイル拡張子、.xlsが付いています。 このファイルの名前を変更する場合は、テキストフィールドで名前を上書きしてください。ただし、.xlsというファイル拡張子はそのままにします。
- 「次へ」をクリックし、「エクスポートウィザード」の3ページ目に進みます。
- 「エクスポートウィザード」の3ページ目ではエクスポート処理の監視方法を指定します。「エクスポート処理を監視しますか?」では、「監視」オプションを選択します。 会社のデータベース内の最新データがエクスポートされるように、Discovererはワークシートに関する問合せ
をデータベースに送信します。「監視」をクリックすると、解決すべき問題が発生した時に通知されます。例えば、問合せに長時間かかる場合は、継続するかどうかを確認するメッセージが表示されます。
- 「完了」をクリックします。 DiscovererはワークブックをExcel形式でエクスポートします。エクスポートの完了を知らせ、エクスポート処理中に発生した問題について警告する、「エクスポートログ」が表示されます。
- コンピュータにMicrosoft Excelをインストールしている場合には、「最初にエクスポートされたファイルを開く」の隣にチェックマークを付け、「OK」をクリックしてください。ワークシートがMicrosoft Excelスプレッドシート上に表示されます。
オリジナルのDiscovererデータとMicrosoft Excelワークブックを比較してください。
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注: メニューから「ファイル」 → 「Excel形式でエクスポート」を選択するか、ツールバーの「Excel形式でエクスポート」アイコンをクリックすることにより、簡単にMicrosoft Excel形式にエクスポートすることができます。
Webでのレポートの発行
Discovererを使用すると、ユーザーはHTMLに関する知識がまったくなくても、ワークシートをWebページに変換できます。 「エクスポート ウィザード」を使用すれば、HTMLへの変換をMicrosoft Excelへのエクスポートと同じくらい簡単に実行できます。
Web ブラウザ内でオリジナルのDiscovererワークシートと新しいHTMLページを比較できます。
- 「vidst4ja.dis」ワークブックに戻ります。
- Discovererメニューから「ファイル」 → 「エクスポート」を選択します。「エクスポートウィザード」が表示されます。
- 「エクスポートウィザード」の最初のページでは、現行ワークシートのみをエクスポートするか、ワークブック内のすべてのワークシートをエクスポートするか選択できます。「現行ワークシート」を選択します。
- 「エクスポートする範囲を指定してください。」では、「テーブル/クロス集計のみ」を選択します。
- 「次へ」をクリックし、「エクスポートウィザード」の次のページに進みます。
- 「エクスポートウィザード」の2ページ目では、エクスポートするファイルの形式および保存場所を指定します。
「ファイル形式を選択してください」の下の下矢印をクリックします。ドロップダウンリストから、「Hyper-Text Markup Language(*.htm)」を選択します。
- 「ファイルの保存場所を指定してください」の下のテキストフィールドにあるファイルの名前に注意してください。3文字のファイル拡張子、.htmが付いています。 このファイルの名前を変更する場合は、テキストフィールド内の名前を上書きしてください。ただし、.htmというファイル拡張子はそのままにします。
- 「次へ」をクリックし、「エクスポートウィザード」の3ページ目に進みます。
- 「エクスポートウィザード」の3ページ目では、エクスポート処理の監視方法を指定します。「エクスポート処理を監視しますか?」の下の「監視」オプションを選択します。データベース内の最新データがエクスポートされるように、Discovererはワークシートに関する問合せをデータベースに送信します。
「監視」をクリックすると、解決すべき問題が発生した時に通知されます。
たとえば、問合せに長時間かかる場合は、継続するかどうかを確認するメッセージが表示されます。
- 「完了」をクリックします。 DiscovererはワークブックをHTML形式でエクスポートします。 エクスポートの完了を知らせ、エクスポート処理中に発生した問題について警告する、「エクスポートログ」が表示されます。
- 「最初にエクスポートされたファイルを開く」にチェックマークを付け、「OK」をクリックします。
ワークシートがWebブラウザ上で開きます。 オリジナルのDiscovererデータとWebブラウザ上に表示されているエクスポートしたデータを比較してください。
- 注: メニューから「ファイル」 → 「HTML形式でエクスポート」を選択するか、ツールバーの「HTML形式でエクスポート」アイコン をクリックすることにより、簡単にWeb形式(HTML)にエクスポートすることができます。
ワークブックの共有
ワークブックの共有は、Discoverer管理者から付与される権限です。
ワークブックを共有できない場合は、この権限が付与されていない可能性があります。
ワークブックの共有が不可能な場合は、この項をスキップし、レッスン4のサマリーに進んでください。 Discoverer管理者から権限を付与されている場合は、社内の別のユーザーとワークブックを共有できます。
Discovererでのワークブックの共有方法には次の2通りがあります。
- 1つまたは複数のワークブックを1人のユーザーに割り当てる。
- 1人または複数のユーザーを1つのワークブックに割り当てる。
このレッスンでは「1つまたは複数のワークブックを1人のユーザーに割り当てる」方法を用いて、「vidst4ja.dis」ワークブックを「Public」という名前のユーザーに割り当てます。
- 「vidst4ja.dis」ワークブックを開きます。
- Discovererメニューから「ファイル」 → 「ワークブックの管理」 → 「共有」を選択します。「ワークブックの共有」ダイアログが表示されます。
- 「ユーザー → ワークブック」タブをクリックします。
- 「vidst4ja.dis」ワークブックを「Public」という名前のユーザーと共有します。ドロップダウンリストから「PUBLIC」を選択します。
- 「使用可能」リストから「vidst4ja.dis」を選択します。右矢印をクリックし、「vidst4ja.dis」を右の「共有」リストボックスに移動します。
- 「OK」をクリックします。これで、Discoverer管理者によって「PUBLIC」ロールが割り当てられている社内Discovererユーザーと「vidst4ja.dis」ワークブックを共有できます。ワークブックを更新するたびに、他のユーザーもその最新バージョンを取得できます。
問題: 3人または4人のユーザーを1つのワークブックに割り当てるにはどのようにしますか? 解答
レッスン4のまとめ
Discovererでは、他者と結果を共有する様々なオプションを提供します。
「印刷ウィザード」を使用すると、ワークシートを1枚ずつ印刷するか、ワークブック内のすべてのワークシートを印刷するかなど、ワークブックの印刷方法を制御できます。 「エクスポート ウィザード」を使用すると、Microsoft ExcelやHTMLなど、一般的なアプリケーションのファイル形式でワークブックをエクスポートできます。 また、Discovererワークシートを、社内の他のDiscovererユーザーと共有することもできます。
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解答および定義
3人または4人のユーザーを1つのワークブックに割り当てるにはどのようにしますか?
「ワークブック」 → 「ユーザー」タブを選択し、ワークブックを選択した後で、必要な数のユーザーを割り当てることができます。
問合せ: ユーザーがワークブックを開いたり、新しいワークブックを作成するたびに、
Discovererは会社のデータベースに問合せを送信します。 問合せとは、ユーザーが必要とするデータを取得するために、 Discovererがデータベースに問いかける質問です。 問合せは、データベースが理解可能なSQLという言語で作成します。 データベースと通信するために、ユーザーがSQLを理解する必要はありません。 DiscovererがユーザーにかわってSQLを作成します。
パラメータ: ワークブックを開いて、「Central」地域に関するデータを見たり、「West」に関するデータを見たりします。 このワークブックを他のユーザーと共有した場合に、他のユーザーがどの地域を見るかわからないことがあります。 パラメータを使用すると、
ユーザーおよび他のユーザーはワークブックを開いたときにフィルタを選択できます。
ページアイテム: ページアイテムとは、1ページ上の全データをグループ化する特殊なアイテムのことです。
たとえば、データを1998年、1999年と2000年に分けて、別々のページにグループ化できます。
ページアイテムはワークシート上で、他のすべての列ヘディングの上部に表示されます。 この特殊なアイテムは、ワークシート内に現在表示されているデータがすべて、(たとえば)2000年を表していることを意味します。 「ページアイテム」ドロップダウンリストから別のページアイテムを選択すると、実際にはそのワークシート内でページの切替えが行われます。
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